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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

状況分析

自分の頭で考えることの大切さ

 

 データは遅れて公表されるので、視覚化して確認するといいだろう。人口ピラミッドのような構成図はかなりの労力が必要だが、「景気を判断する新しい指数」等はエクセルで容易に作成出来る。是非、ご自分で作成して考えてみてください。

 われわれ凡人は、知識をコツコツと積み上げていくしか術はないのだ。とはいえ、「天才は一体何を考えているのか」と想像することは興味の尽きないものである。

 三島由紀夫と小林秀雄の対談(小林秀雄対話集・講談社文芸文庫)が面白い。
 小林:
つまり、あの人は才能だけだっていうことを言うだろう。何かほかのものがないっていう、そういう才能ね、そういう才能が、君のように並みはずれてあると、ありすぎると何かヘンな力が現れて来るんだよ。魔的なもんかな。きみの才能は非常に過剰でね、一種魔的なものになっているんだよ。ぼくにはそれが魅力だった。あのコンコンとして出てくるイメージの発明さ。君にはいらないでしょ、何にも。
 三島:
ええ、何にも。
 小林:
つまりリアリズムってものを避けてね、実態をどうしようというような事は止めて、何でもかんでも、きみの頭から発明しようとしたもんでしょ。
 三島:
ええ。
 小林:そ
の才能さ。その才能が過剰だよ。これが面白い。面白いっていうのは、いい意味だよ。・・・・・・
 〔1〕
 興味のあるかたは「小林秀雄対話集」を読んでみるといいだろう。この対談を読むたびに、「小林秀雄は三島由紀夫の最期を予感していたのかもしれない」と思う。

 
守るという行為には、かくて必ず危険がつきまとい、自己を守るのにすら自己放棄が必須になる。平和を守るにはつねに暴力の用意が必要であり、守る対象と守る行為との間には、永遠のパラドックスが存在するのである。文化主義はこのパラドックスを回避して自ら目をおおうものだといえよう。
 〔2〕
 三島の指摘は鋭い。観念的平和論の欺瞞を見事に突いている。


 参考書籍等 
 〔1〕「小林秀雄対話集」 小林秀雄 ㈱講談社 2017.3.13発行 
 〔2〕「文化防衛論」三島由紀夫著 ㈱筑摩書房 2013.3.5発行





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