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●日本銀行券:お札 ●日銀当座預金:金融機関が日銀に預けている無利息の当座預金
●マネタリーベース:「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」
QQE(量的、質的金融緩和)とは、日銀が市場を通じて国債を買い、市場にお金を供給して購買力を刺激する政策だ。
同じお金でも国債発行によるマネーの供給は金利を伴うが、日銀が通貨を発行して市場に供給すれば金利を伴わない。市場にお金が出回れば購買力を刺激するという前提である。
このように金利を伴わないお金を市場に供給して、景気を刺激するのが金融政策である。しかし、日本のように金利がゼロ近くまで下落すると、貨幣の保有が選好されるようになり利下げによる景気刺激策は無効になる。ケインズがいう「流動性の罠」だ。
プリンストン大学のクリストファー・シムズ教授は、金融政策が効かない理由を「物価水準の財政理論」で説明している。
金融緩和は有効であるが、より強い効果を出すためには「財政拡大」と組み合わす必要を主張する。財政拡大とは減税及び公共投資等だが、日本は消費税増税と緊縮財政という真逆の政策を実施している。
あたかも、経済成長を回避しているかのように見える。G7のGDPの推移の「鰐の口」をみれば明らかだろう。