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讖緯の説と還暦

十干十二支

 十干十二支は略して干支(えと)という。
 万物は五つの元素(木火土金水)からなっているという五行説と、陰陽道(すべては陽と陰にわかれる)が結びついたのが陰陽五行説である。兄は陽を、弟は陰をいい、本来はこの十干を「えと(兄弟)」といったが、十干の甲乙丙丁戊己庚幸壬癸に十二支を組み合わせて、干支と称するようになった。

【※】讖緯の説
 支那上代の思想、いわゆる辛酉(しんゆう)革命説のこと。甲乙丙丁戊己・・・の十干に、木火土金水の五行をあてはめ、これに十二支を組み合わせると60年(1元)になる。「讖緯の説」とは、21元(1260年を一つのくくりとして1蔀(ほう)する)ごとに革命が起きるという思想であり、この蔀首を辛酉の年とするのが辛酉革命説である。

 聖徳太子が「讖緯の説」により、21元の蔀首を神武天皇即位の年としたといわれ、推古天皇の御世であった。とはいえ、皇紀元年(西暦紀元前660年)以降の天皇の在位期間について、日本書紀では従来からの伝承をその間に割り当てているから、実際の年数との齟齬がある。

 尚、「甲子園」の由来となったといわれる、「甲子(きのえね)」は、下記のように60年で一巡して還暦になる。尚、甲子は、「こうし」、「かっし」ともいう。

一元
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと
きのえ
きのと
ひのえ
ひのと
つちのえ
つちのと
かのえ
かのと
みずのえ
みずのと


 参考書籍
 〔1〕辻善之助著「日本文化史」第一巻 ㈱春秋社 1959.11.5



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