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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

沖縄から貧困がなくならない本当の理由

沖縄の苦悩  

国民生活基礎調査(貧困率) よくあるご質問
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21a-01.pdf

沖縄から貧困がなくならない本当の理由(1)対症療法
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/49998

沖縄から貧困がなくならない本当の理由(2)連鎖
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/49997

沖縄から貧困がなくならない本当の理由(3)低所得の構造
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/49977
これに追い打ちをかけているのが、米軍基地の存在によって大量に投下される補助金、税制優遇措置、その他有形無形の莫大な「沖縄振興」である。 さらに、沖縄で基地反対の声が強くなるほど、政府は躍起になって「沖縄振興」を手厚くし、その多くが現状維持派に集中して社会が固定化され、イノベーションが止まり、貧困への悪循環が強化される。社会の生産性が低下して、基地経済への依存がさらに深まるという皮肉な連鎖が続いているのだ。

 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(4)変化
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/55242

沖縄から貧困がなくならない本当の理由(5)心の問題
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/60942
経済成長(そして、所得の増加)が貧困に対する最も確実な解決策だということは、理論と結果が示しているが、援助が成長を促すとは限らないというのだ。私が、「貧困の解消とは、補助金(援助)に頼らず所得を増やすこと」だと考えるのはこのためだ。
本土復帰からこれだけ長い期間が経過しても、依然として沖縄の貧困が突出している理由は、この基本構造に対する認識と配慮を欠いたまま、大量の援助を続けた結果によるものではないだろうか。沖縄を愛し、「沖縄社会の問題解決に尽力したい」と考えているウチナーンチュは少なくないのだが、いざ実行段階になると、人と気まずくなりそうな行動には強いブレーキがかかりがちだ。人間関係に波風を立てる覚悟を持たなければ、実質的に現状維持派として行動しているのだ。「沖縄社会を憂慮しながらも、しがらみを断ち切れず、自分が現状維持派だという認識を持たない」人たちの姿だ。このような基本構造を持つ沖縄社会に投下された大量の補助金が、社会の固定化のために意図せず使われ、沖縄内部に格差と貧困を生みだしているのは、いわば教科書通りの現象なのだ。本稿で明らかにしようと試みているものがこの「基本構造」である。これを特定しなければ、貧困の解消は極めて困難な作業になるからだ。

沖縄から貧困がなくならない本当の理由(6)貧困の本質
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/64429
重要な事実は、この景気が沖縄県民の実力によって生み出されたものではないということなのだ。これほどの好景気が続きながら、貧困が改善どころか悪化し続けている理由はここにある。 失業率が減り、多くの雇用が生まれ、全体として所得が増えているにも関わらず、貧困が進んでいる。この一見矛盾した現象が示唆していることは、@経済成長によって沖縄県内の所得格差が一層拡大していること、そして、A好景気によって多くの雇用が生まれているにも関わらず、その大半が貧困水準以下の低賃金である―と推測されることだ。
沖縄が貧困のワナから抜け出ることができない最大の要因は、「自分が社会から浮き出てしまって居場所がなくなってしまう」「他人から嫌われて社会的に存続できなくなってしまう」という、経営者と労働者双方の恐れに起因しているということだ。このように解釈すると、好景気の中で貧困が進行するという一見不可解な現象が説明できると思う。




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