本文へスキップ
中小企業の皆様と共に歩みます      

TEL. 089-933-3140

〒790-0038 松山市和泉北4-1-22

税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

皇室制度について

歴史上、「皇室が最初からあった」というこのシンプルな言葉は、世界中でも日本だけが使うことができるのです。

 アメリカ人に、「何を一番アメリカに望むか」と聞いたところ、一番多かったのが「王室を持つこと」だったそうです。人工国家がいくら願っても手にできないもの、それが歴史です。
 日本には、二千年の歴史を紡いできた皇室があります。しかも、支配、被支配という対立構造ではなく、天皇が国の民を大御宝(おおみたから)として、その安寧を祈り続けてきたという歴史をもっています。
 因みに、いわゆる「天皇制」とはコミンテルンが32年テーゼのなかで、日本の支配体制を絶対主義的「天皇制」と決めつけ、革命闘争の位置づけをしたとき使われたものですから、共産党員でない限り、「皇室制度」というべきです。

 チャイナは殆どが異民族による征服王朝です。隋も唐も皇帝は鮮卑の出身だったし、五代十国のうち三つはトルコ人の王朝でした。北宋の趙匡胤(太祖)ですら遊牧民族の血を引いている可能性があります。このような遊牧民族の子孫たちが、我々こそは正統な「中華だ」、「漢人だ」と主張したのが中華思想の起源なのです。

 ヨーロッパも現在の国の形ができたのは、13・14世紀になってからです。鎌倉幕府ができたころ、ヨーロッパはやっと国らしい形を作ったのです。・・・ところが、日本は神話で「国生み」といっているとおり、「生まれた国」なのです。ここに、日本の特異性があります。

 歴史上、「皇室が最初からあった」というこのシンプルな言葉は、世界中でも日本だけが使うことができるのです。それが、アメリカがもっとも恐れたものであって、私たちの精神の拠り所である、掛け替えのない歴史的遺産なのです。

 皇室制度について
 皇統の危機が小泉内閣時代にありました。秋篠宮家に悠仁(ひさひと)親王殿下がご誕生されたことで危機を脱しましたが、五年後に女性宮家案が持ち出され、次には一代限りの女性宮家案まででてきました。
 皇統断絶の危機に備えるのであれば、例えば、東久邇家を東久邇宮(ひがしくにのみや)、竹田家を竹田宮として旧宮家を復活すればいいのです。
 GHQの思惑により、皇位継承資格者である十一宮家が皇籍を剥奪されましたが、十一宮家には現在も男系子孫が数多く存在しておられるそうです。

 天皇は神武天皇から今上天皇まで、男系により継承されています。父を辿れば神武天皇まで一本の線でつながっている、男系による万世一系が皇室なのです。母を辿れば一本の線でつながるのが女系ですが、歴史上女系あったことはなく、仮に女系を容認すれば、男系でもない女系でもない、なんでもない継承になってしまって、万世一系という稀有な皇室の歴史が断絶してしまいます。女系天皇論はそれが目的なのでしょう。

 過去に八人の男系の女性天皇がおられます。もし愛子内親王が即位されたら、男系の女性天皇になられますが、過去のすべての女性天皇は天皇の未亡人か、生涯独身であるかのどちらかだったのです。女性天皇に子供がいても亡くなった天皇の子供ですから男系になります。このように、天皇は母系によって継承されるのではなく、男系によって継承されてきたのです。

 また、天皇は男女にかかわりなく天皇なのです。男系を継続するために、女性は独身等の一定の条件があったというだけなのです。同じように宮家も男女に関係なく、宮家は宮家であり、東久邇宮のような固有名詞なのです。女性宮家などというのは造語にすぎません。

 一般女性は結婚によって皇族となって、皇統に子孫を残すことができますが、一般男性は絶対に皇族になることはできません。歴史上の皇統は、このように徹底して男性を排除してきたのです。
 皇室の安定を図るため、女性は入れても男性は入れなかったのです。男系とは、女性を差別するのではなく、一貫して男性を排除しているのです。


 参考文献
 〔1〕岡田秀弘著「歴史とは何か」兜カ藝春秋 2014.2.20
 〔2〕谷田川惣著「皇統断絶計画」叶ツ林堂 2012.4.5 



ナビゲーション