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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

GDPについて

三面等価の原則

 GDPは国内で1年間に創出された付加価値の合計です。付加価値の合計である総産出量から中間生産物は除かれます。 



 上記グラフは支出面からみたもので、GDPの要素は次のとおりです。
 民間最終消費支出
 民間総固定資本形成/住宅
 民間総固定資本形成/企業設備
 民間企業総資本形成/在庫品増加
 政府最終消費支出
 公的総固定資本形成/道路・橋等将来の投資
 公的総資本形成/在庫品増加
 財貨・サービスの純輸出

 GDP(Gross Domestic Product 国内総生産)は、国連によって定められた国民経済計算体系(93SNA)で作成されたもので、景気判断の重要な統計となっています。
 GDPは日本人及び外国人による国内の付加価値の総額ですが、GNP(Gross National Product 国民総生産)は国内及び国外での日本人の付加価値(所得)の総額です。
 景気の動向を判断するには、日本人に拘るよりも国内の経済主体を見たほうが明確なので、最近はGDPが景気の判断指標となっています。尚、93SNAからGNPはGNI(Gross National Income 国民総所得)に用語変更されています。

 GDPは生産、支出及び分配(所得)の三つの側面から計算されますが、いずれも金額は同じになり、これを三面等価の原則といいます。尚、GDPには、中古品の売買や土地・株式等のキャピタルゲインは含まれません。

 
GDPの三つの側面(三面等価の原則)
 GDPは、①生産・②支出・③分配の三要素から算出され、いずれも同じ結果になります。これをGDPの三面等価といいますが、GDPは最終需要の総合計であり、経済主体(家計・企業・政府)が得た所得の総合計といえます。 

 ①生産面から見たGDP=生産-中間投入(原材料・光熱費・輸送サービス等他の生産者の生産分)
 ②支出面から見たGDP=A民間最終消費支出+B(総固定資本形成+在庫品増加)+C政府最終消費支出+D(輸出-輸入)
 生産面からの算出額と支出面からの算出額は、それぞれ主体が異なるので金額は一致しません。この差額分が在庫品です。支出面から見た算出額に、在庫増減を考慮することで三面等価は成立します。
 ③分配面から見たGDP=雇用者所得+企業所得+固定資本減耗(減価償却費)+間接税-補助金

 
実質GDPと名目GDP
 実際に市場で取り引きされている価格に基づいて推計されたのが名目GDP、基準年からの物価の変動を考慮したのが実質GDPです。税収を分析する時は名目GDP、経済成長率を見る場合は実質GDPを参考にします。



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