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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

ルーズベルトの開戦責任

大統領が最も恐れた男の証言

 東芝の解体が進行している。あらためて、会社は誰のものかを考えさせられる。2017年に東芝が債務超過に陥り、第三者割当増資によって回避した。この時、アクティビスト(物言う株主)が名を連ねた。
 東芝の凋落は、米国の原発メーカー「ウェスティングハウス(WH)」の買収により巨額損失を出したのがきっかけである。このときの社長が西村泰三氏だ。西村氏は日本郵政でも、豪州の「トール・ホールディング」の買収により4,003億円の損失を出している。

 R4.4.11補考
 
日本郵便元副会長が実名告発「巨額損失は東芝から来たあの人が悪い」
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51771?page=1&imp=0

 2020年アメリカ大統領選挙についての公文書(第一次~第三次ナヴァロ報告書)から、凄まじ選挙不正が確認できる。私には東芝問題も、アメリカ大統領選挙も、「はやり病」も、そして「ウクライナ紛争」も同じ延長線にあるように思える。奇妙なことではあるが、最近「NWO」を目にすることが多くなった。

 新世界秩序( New World Order、略称:NWO)

 コロナウィルスについては侃々諤々の議論がある。カナダで始まったワクチン接種義務化等に対する抗議デモ・「フリーダム・コンボイ(Canada convoy protest)」には、今を生きている人々の「怒り」を感じる。

 人それぞれ、感じ方は違うし、「何が正しくて、どれが間違っているのか」の判断は結局歴史として見ないと分からない。「東芝問題」も「はやり病」も、そして「ウクライナ紛争」も、歴史として振り返った時に真実の姿を現わすだろう。それにしても、2020年のアメリカ大統領選挙の不正の凄まじさは、その露骨さにおいても桁が違う。

 前置きが長くなったが、以下、日米戦争について5回目の歴史考証である。

 私は、日米戦争はフランクリン・デラノ・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt、以下FDR)の「私計である」と考える。
 そして、個人的には後発国の日本、ドイツ、イタリアが全体主義に傾斜したのも頷ける。むしろ、「窮鼠猫を噛む」如く立ち上がった先人を誇りに思うし、「軍国主義悪玉論」に縋る現代人を認めない。

 まず、第二次世界大戦の直接の引き金になったダンツイヒ帰属問題を確認しておこう。ダンツイヒはポーランドにあるドイツの飛び地だ。バルト海のドイツの港ダンツイヒは人口の96%がドイツ人だった。しかし、ベルサイユ条約によりドイツの意見を無視してドイツから切り離され自由都市になった。しかも、ポーランドに宥和的だったイギリスによって、ポーランドが強権姿勢になりダンツイヒの帰属問題が複雑化した。このダンツイヒの帰属問題が発端となって第二次世界大戦が勃発したのだ。

 一方、先発国による植民地(プランテーションによる現地人の奴隷労働・典型的な例はイギリスの三角貿易)競争に遅れて資本主義が成立した後発国(日本、イタリア、ドイツ)では、先発国に対抗するため必然的に全体主義になった。

 この先発国、後発国の角逐にFDRが絡んできたのが、戦前の日本の置かれた状況である。

 
(かつてFDRの支持者であった)ジョン・ルイスはMBS放送局を通じて、「FDRは「傲慢で、異常なほど利己的で、権力に貪欲だった。彼は、戦争に反対し和平を希求する態度を見せる一方で、(ドイツ、イタリア、日本を)封じ込めるべきだとする隔離演説(1937年)を行っている。彼が戦争を欲していることはこの演説以降誰の目にもあきらかになった」と述べた。

 ニュヨークタイムズ紙のアーサー・クロックはFDRの長年の知己であった。彼はFDRの重層的な個性と政治的な資質を観察しその功罪を指摘している。
 
FDRには知力が欠けていた。深い思考が出来なかった。それが必要な場面では、口先だけの、気がきいていると思わせる演説で切り抜けた。彼には、地方都市のボス連中を政治力で懐柔する能力があった。もともと彼はその能力で出世してきた政治家であった。

 
また彼の立場を利用する親族の(非倫理的)行動にも寛容であった。いやむしろ無神経であったというほうが正確だろう。彼の信じる国益のためであれば、事実の隠蔽は致し方ないと決め、そのことが正しいか正しくないかなどと悩むことはなかった。

 郵政長官だったジェイムス・ファーレイは回想録で次のように述べている。
 私はハル(コーディアル・ハル国務長官:注青山からヤルタ会談の模様を聞いた。ハルの説明は大雑把で曖昧なところがあった。会話のつじつまがあわなくなることもあった。それでもハルは、チャーチルがのべつまくなししゃべっていたこと、会話の90パーセントはチャーチルの独演会で、残りの10パーセントがスターリンとルーズベルトの間で交わされたようなものだった、と語ってくれた。
 ハルも私もルーズベルトは明らかにヤルタでは病んでいたということで意見が一致した。

 1945.2.4から2.11にかけて、黒海を望むヤルタ近郊にあるリヴァディア宮殿でソ連の参戦と国際連合の設立が協議され、戦後体制が確立した。超大国の勢力圏が決まり、ヤルタ体制の下で、敗戦国の日本では軍国主義悪玉論が敷衍し、観念的平和論が席巻していく。
 しかし、2022.2.24、ロシアのウクライナ侵攻によって、日本を拘束したヤルタ体制が崩壊した。


 参考書籍
 ルーズベルトの開戦責任 
 ハミルトン・フィッシュ著 渡辺惣樹訳
  THE OTHER SIDE OF THE COIN
   How We Were Tricked into World WarⅡ 
 株式会社草思社 2014.9.14発行

 ハミルトン・フィッシュ/共和党・下院議員
 戦後一貫してルーズベルトの、ニューディール政策に代表される議会を軽視した国内政治手法とスターリンに宥和的な外交を批判し、大統領の開戦責任を追求した。

 


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