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CO2は植物の食べ物

「地球温暖化」の不都合な真実/マーク・モラノ

 2020.10.27 産経新聞 東京朝刊によると、菅義偉首相は26日の衆参両議院本会議で所信表明演説を行い、「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」と宣言した。

 組織的な温暖化懐疑論・否定論にご用心
 http://ieei.or.jp/2020/03/opinion200310/

 限られた知見により判断することは慎むべきであろうが、私は「いわゆる温暖化論」に懐疑的である。アメリカの論争のように、日本でも「賛否が拮抗すべきではないか」と思う。そのなかで、テーゼも生まれるのではないか。
 以下、その温暖化懐疑論・否定論の一部である。
 〔1〕参照

 
脅威派は、46億年にのぼる地球史のうち、気温が少し上がった過去150年(小氷期の末から現在まで)だけに目を留め、化石資源の燃焼を止めないかぎり地球は破滅に向かうと脅かす。
 ・・・オバマ政権のEPA(環境保護庁)は愚かにも、私たちが生涯に30トンも吐くCO2を「有害な汚染物質」とみて規制しようとした。
 アイヴァー・ジェーバー(物理学者 1973年ノーベル物理学賞) 


 カナダの女性ジャーナリストであるドナ・ラフランボワーズは、IPCC※報告書の政策に参加した過激な活動家を特定している。責任執筆者のオーストラリア人オーヴェ・フーフ=グルベリは、世界自然保護基金とグリーンピースでの長い活動歴を持つ筋金入りの活動家だという。
 IPCCが生まれた1988年は、NASAの科学者ジェームズ・ハンセンが、温暖化対策の緊急性を連邦議会で訴えた年でもある。ハンセンは、公聴会で「
温暖化の議論は、温室効果と気温上昇の因果関係が確実といえる段階に達しました」と証言し、「温暖化はもう進行中なのです」と強調した。報じたのはニューヨークタイムズ紙である。
 ハンセンの元上司だった、NASA大気部門のジョン・S・テオン博士はハンセンの証言を聞いて「
唖然とした。困ったものだと思ったよ」と言っている。

  ※IPCC
 国連気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)の略。人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として、1988 年に国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された組織です。
 https://www.jccca.org/ipcc/about/index.html

 プリンストン大学名誉教授の物理学者ウィルアム・ハパーは、2009年の上院公聴会で証言している。
 
認識している人は少ないようですが、地質史のうち現在は「CO2欠乏」状態なんです。地球史上、CO2濃度が280ppmまで下がった時期はほとんどありません。1000ppm以上が平常。ずっと濃い時代もありました。
 
当時の地球は楽園でした。植物も動物もすくすく育つ。ですから、当時よりだいぶ低いCO2濃度に近づくのが恐ろしいなどというのは、たわけた脅かしだとしか言いようがありません。
 
・・・温室効果の90%以上は、水蒸気と雲の働きです。CO2は端役にすぎない。気温が上昇中に見え、かたやCO2は増えている。すると、CO2の温室効果が温暖化を進めている?
 そうじゃありません。昨今の気温上昇は、小氷期が終わった1800年代中期に始まりました。私たちが大気にまだCO2を出さなかったころです。最後の氷河期が終わった一万年前から現在までに、同程度の気温上昇も、さらに激しい気温上昇も起きています。化石燃料に関係のない時代ですよ。だから近ごろの気温上昇も、大部分が自然変動とみてよろしい。

 ニュージーランド・オークランド大学のジェフリー・ダフィー教授
 
気温を決めるのはおもに水蒸気と雲だから、CO2が二~三倍になろうと状況はほぼ同じ。


 イスラエルの宇宙物理学者ニール・シャビフ
 
太陽をほぼ無視するIPCCの一派は、完璧に間違っている。太陽をきちんと考えれば、人為的温暖化という教義はたちまち崩壊する。

 ロンドン大学名誉教授フィリップ・ストット(生物地理学)
 
気候変動の要因つまり変数は数百もある。政治的に選んだ一個(CO2)に固執する「対策」など、見当違いもはなはだしい。
 気候は、多彩な変数がからみあう非線形カオス系の典型ですよ。むろん、人間活動も気候に少しは効くでしょう。けれど、端役に過ぎないCO2という一個の変数を考えて、まともな結論がでるはずはありません。いわゆる脅威派諸氏には申し訳ないが、絵にかいたようなナンセンス科学だというしかありません。


 ロシア科学アカデミーの研究所で地磁気変動の研究を率いるアナトリー・レビチン
 
人間が使うエネルギーは、気候を変えるエネルギーよりずっと小さいため、気候に影響するはずがない。

 MITのリンゼン教授の2017年の講演から
 
CO2の濃度が倍増しても、地球表面のエネルギー収支は2%しか変わらない。雲の量がほんの少し変わるだけで、同じくらいの影響はある。多彩な要因がからみあう気候システムで、要因のひとつが2%だけ変わったとき、目に見えるほど気温が変わるはずはありません。地球の気候はとにかく複雑なんですよ。

 物理学者ルーボス・モートル
 CO2は「植物の食べ物」だ、ほかの側面はことごとく無視してよい。人間を大切に思う組織なら、大気にCO2を増やす行動を支援しよう。
 ・・・植物を育てるCO2は、めぐりめぐって地球上の全生物を養っているのだから。


 元グリーンピースのパトリック・ムーア博士の米国上院公聴会証言
 
いまの地球は生命史上、異常に寒い時期ですから、少しくらい温暖になるのは、ヒトにもほかの生物にも、害どころか大きな恵みでしょう。・・・暖かくなるのは、寒くなるよりずっといいことです。

 EPA長官賞の地質学者レイトン・スチュワード
 
CO2は熱をとらえる温室効果ガスですが、濃くなるほどに効きかたは弱まります。
 CO2を減らしても気温はほとんど下がりません。大気にCO2が増えれば食物の成長が速まり、作物も樹木も森林も増える。だから、昨今、地球はどんどん緑化が進みました。食物の養分が大気に増えるからですね。


 アリゾナ大学の、気候学者ベン・ハーマン
 
脅威派は南極大陸のうち南極半島だけに目を注ぐ。南極大陸全体の5%しか占めない南極半島は、たしかに気温が少し上がっている。しかし、残る95%の気温は横ばいか低下中なのだ。

 もういいだろう、きりがない。最後に前出のパトリック・ムーア博士の洞察を添えておこう。
 
環境保護のポーズを有権者に見せたい政治家や、寄付金を集めて世界のエネルギー政策を仕切りたい環境団体、警告好きのメディア、大きな研究費がほしい大学と研究者―そんなエリート集団の波長が合って、大きな流れをつくったんです。最近の研究者は、何か気候変動に引っかけたことを言わない限り、研究費を稼ぎにくくなっていますね。
 以上、〔1〕参照



 参考書籍等
 〔1〕マーク・モラノ著 渡辺正訳 「地球温暖化」の不都合な真実 2020.1.31発行 ㈱日本評論社



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