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青山税理士事務所
  

温暖化はイデオロギー?

地域と地球の温暖化

 過去にアップしたものだが、粗雑だったため整理して再掲する。

 下記は、130年間(1890~2020)の「気象庁・各種データ資料」から作成した。
 【A】

 【B】


 まず、「ヒートアイランド現象」と「地球温暖化」の違いを確認しておこう。
 この二つは共に気温の上昇を伴うが、対象は「地域」と「地球」に分かれる。「ヒートアイランド現象」は、構造物や廃熱を要因とする都市化による地域的な温暖化であり、「地球温暖化」は、二酸化炭素等の温室効果ガスによる地球規模の温暖化である。


 【A】、【B】の、気温の最低と最高の年も似たような時期にあり、松山市では1917年と2016年、都市化が早かった東京都は1906年と2004年である。最低と最高の温度差は、松山市:3.4℃、東京都:4.2℃だった。

   最低気温  最高気温
 松山市 1917年 14.2℃   2016年 17.6℃
 東京都 1906年 13.1℃   2004年 17.3℃

 気温の観測は、風通しや日当たりの良い場所で、電気式温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で観測することを標準としています。また、電気式温度計は、直射日光に当たらないように、通風筒の中に格納しています。通風筒上部に電動のファンがあり、筒の下から常に外気を取り入れて、気温を計測しています。

 
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq11.html

 【A】、【B】ともに、日照時間と降水量は年ごとの変動はあるものの、際立った傾向は確認できない。しかし、湿度(相対湿度のこと以下同じ)は、松山市で1973年以降、東京都では1957年以降から、いずれも明らかに低下している。
 以下、湿度について考えてみよう。 

 「湿度」は、ある温度の大気中に含まれる水蒸気量を、その温度の飽和水蒸気量で割った割合だ。湿度が100%になると、大気中に含まれる水蒸気量が飽和し結露が発生する。
 空気の温度によって、空気中に含むことのできる水分の量は変わる。空気は温度が低いほど水蒸気量は少なく、温度が高くなれば水蒸気量は増える。温度10℃で湿度50%の場合と、温度20℃で湿度50%の場合では、湿度の数値は50%と同じだが、実際に空気中に含まれている水蒸気量は温度20℃のほうが多くなる。

 
湿度の100年あたりの低下率は、都市化率(注1)の大きい都市の方が、都市化の影響が比較的小さいとみられる13地点の平均よりも大きい。季節別で見ると、低下率が最も小さい季節は夏、特に梅雨時期(月別では6月や7月の低下率が最も小さい)である都市が多い。
 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/himr_2-1.html 
 (
注1)ここでは、平成21年度調査時の観測地点において、観測地点を中心とした半径7kmの円内における人工被覆率(平成18年度版国土数値情報土地利用3次メッシュ(1kmメッシュ)における建物用地、幹線交通用地、その他の用地の占める割合)を都市化率と定義しています。

 130年間の気象データから、「都市化の進行によって、湿度が低下している」ことは間違いないようだ。したがって、赤の「実線」が僅かに上昇していることをもって、二酸化炭素等の温室効果ガスが原因だと決めつけることはできないだろう。
 寧ろ、赤の破線の『
「湿度の低下=都市化」のために松山市・東京都の気温が僅かに上昇している』と考えられるのではないか。

 地球温暖化について
 ━日本

 2020年10月26日、第203回臨時国会の所信表明演説において、菅義偉内閣総理大臣は「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする(※)、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。
 https://www.env.go.jp/earth/2050carbon_neutral.html

 ━アメリカ
 「地球温暖化が脅威であり直ちに大規模なCO2削減が必要」とする「温暖化脅威論」は、日本の政治では支配的だ。しかし米国は全く異なり、温暖化脅威論と、それを否定する「温暖化懐疑論」のバランスが拮抗している。この理由は、(1) 温暖化が党派的な問題であり、共和党支持者は温暖化懐疑論であること、(2)米国では既存の権威や学説に挑戦する科学的態度が尊重されること、(3) メディアが(1)(2)を反映してバランスが拮抗した報道をしていること、の3つによる。
 https://ieei.or.jp/2019/10/sugiyama191007/

 
 地表付近の平均大気は水蒸気を除けば、窒素(78.08%)、酸素(20.95%)、アルゴン(0.93%)、二酸化炭素(0.03%)で大部分が構成されている。
 https://www.hro.or.jp/list/environmental/research/ies/katsudo/taiki/syuseibun.html

 僅か0.03%の二酸化炭素は、上記の「円グラフ」では境界線に隠れてしまう。火山が一つ噴火しただけでも地球の気温は下がるのだ。
 地球の気候変動は、「10,000年以上の単位で見なければわからない」と言われている。
 CO2は植物の食べ物

 
グリーンピース共同創設者の一人であるパトリック・ムーア博士<Patrick Moore, Ph.D.>が2014年2月25日に米国上院の公聴会で人為的地球温暖化を否定する証言を行いました。グリーンピース(訳注2)は世界規模の環境問題に取り組む温暖化脅威派の国際環境NGOですので、ムーア博士は自分達が創設したグリーンピースの温暖化に関する活動を否定する証言を行ったことになります。
 
http://www.venus.dti.ne.jp/~inoue-m/on_co2_1402Moore.htm

 

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