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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

スマホとドーパミン

スマホ脳

 
 上記は信頼度であり、正しいか否かは関係がない。

 
マスメディアではその情報の発信源が明確であったが、ソーシャルメディアにおいては「シェア」や「リツイート」といった転送文化があり、情報の発信者と発信源が切り離されるという特徴がある。また、例えば新聞であれば、ニュースがパッケージとして提供されることで、その新聞あるいは新聞を発行する主体に対する各個人の信頼がニュースに対する信頼にもつながるという構図があった。他方、ソーシャルメディアにおいては、ニュースが記事単位で提供されることで、このようなパッケージ提供の場合の特徴が薄れる。
 このため、ソーシャルメディア上の情報の発信源が信頼できるものなのかは重要であると考えられる。14歳から34歳のソーシャルメディアユーザーも、約6割が信頼性担保のためにニュースの情報源を重視していると回答している。

 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd114120.html

 Twitterに関しては、
緩い「繋がり」(人間関係)[2]が発生し、広い意味ではSNSの1つといわれるが、Twitter社自身は、「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定し、SNSではないとしている。

 上記のグラフにおいて、テレビ・新聞とソーシャルメディア(インターネット・雑誌)の分断は総務省の概説のとおりだろう。

 とはいえ、いつでもどこでもネットに接続できるスマホの普及によって、「インフォデミック」という新たな問題も起きて来た。

 
インフォデミックとは、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象のことです。疫病流行の際には出所不明の情報が広がりやすく、世界保健機関(WHO)も科学的に根拠のない情報を信じないよう、公式サイトで注意を呼びかけています。
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57688620V00C20A4I10000/

 以下、最近話題になっている「スマホ脳」から
 脳内の伝達物質の一つにドーパミンがある。ドーパミンは人間が生き延びて遺伝子を残せるように突き動かしてきた。食料の確保、他人との付き合い等、人間のように群れで暮らす動物にとって大切な脳内の伝達物質だ。

 周囲の環境を理解すればするほど、━━━生き延びられる可能性が高まる。この本能の裏にある脳内物質がドーパミンだ。新しいことに出会えば脳はドーパミンを放出する。しかし、分かり切ったこと(例えば自宅近くの道等)には反応しない。

 このHPA系(視床下部・下垂体・副腎系)とよばれるシステムは、数百万年の進化によって、人間や動物が緊急性の高い脅威に遭遇した時のために発達した。ストレスを感じて脈拍が上がるのは、「闘争か逃走か」の決断をするため筋肉に大量の血液が必要になるためだ。

 例えば、お金を貰えるカードを被験者に引かせてみる。毎回お金が貰えると分かっていると、確実に貰えるか分からない時ほどドーパミンは増えない。脳にしてみれば、貰えるまでの過程が目当てなのであって、その過程は不確かな未来への期待でできている。

 ドーパミンは人間が行動する動機を与える役目をする。ドーパミンは快楽を与える報酬物質ではなく、何に集中すべきかを私たちに伝える存在なのだ。

 不確かな未来への偏愛がスマホを持たせ、ゲームやSNSに引き込まれていく。何か大事な更新がないか、「いいね」がついていないか確かめる欲求を起こさせる。

 実は、「いいね」がつくのは、誰かが「親指を立てたマーク」を押した瞬間ではないのだ。フェイスブックやインスタグラムは、親指マークやハートマークがつくのを保留することがある。━━━私たちの報酬系が最高潮に煽られる瞬間を待っているのだ。

 SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究して、脳が不確かな結果を偏愛していることや、どのくらいの頻度が効果的なのかを分かっている。

 ドーパミンシステムの活動は、生きている間に減少していき、10年で約1割減るそうだ。年を取ると若い時ほど興奮を感じることがなくなり、ティーンエイジャーの頃が一番活発だという。

 ドーパミンが活発な世代の人たちへ
 スマホは確かに便利だが、度を越した利用は必ず弊害が伴うことを肝に銘じておこう。そして、「誰かに操られてはいないか━━━」と、自問自答してみよう。

 
地球上に存在した時間の99%、動物にとってストレスとは恐怖の3分間のことだった。その3分が過ぎれば、自分が死んでいるか敵が死んでいるかだ。で、我々人間はというと? それと同じストレスを30年ローンで組むのだ。
 ━━ロバート・サポルスキー(スタンフォード大学神経内分泌学・進化生物学教授)

 〔1〕42頁

 できるだけ長い時間その人の注目を引いておくにはどうすればいい? 人間の心理の弱いところを突けばいいんだ。ちょっとばかりドーパミンを注射してあげるんだよ。
 ━━ショーン・バーカー(フェイスブック社元CEO)
 〔1〕68頁

 うちでは、子供たちがデジタル機器を使う時間を制限している。
 ━━スティーブ・ジョブズ(アップル社創業者)
 〔1〕170頁

 
脳は身体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。
 ━━マイケル・ガザニカ(カリフォルニア大学神経科学教授
 〔1〕202頁


 参考書籍等:
 〔1〕 「スマホ脳」
     アンデシュ・ハンセン著 久山葉子訳 2021.5.15発行 ㈱新潮社



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