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税理士・社会保険労務士
青山税理士事務所
  

スパイからの警告

「スパイの楽園」の人々へ

 

  アメリカでは海外資本による対米投資の審査を厳格化した、対米外国投資委員会(CFIUS)が国防権限法(NDAA)に組み込まれることになった。
 CFIUS:Committee on Foreign Investment in the United States
 NDAA:National Defense Authorization Act

 その意味するところは、議会と政府が一体となって、外国資本による米国企業の買収や株式取得を安全保障面から守ろうとするもので、チャイナ企業による米ハイテク企業買収等に制約を課すことにある。ピッティンジャー議員は
「対米投資審査のプロセスを大幅に改善することで、米国独自の軍民両用技術が守られる」と述べている。
 https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-bill-idJPKBN1KA06C

 日米共同声明 2018.9.26
 1~5省略
 6
 
日米両国は、第三国の非市場志向型の政策や慣行から日米両国の企業と労働者をより良く守るための協力を強化する。したがって我々は、WTO改革、電子商取引の議論を促進するとともに、知的財産の収奪、強制的技術移転貿易、歪曲的な産業補助金、国有企業によって創り出される歪曲化及び過剰生産を含む不公正な貿易慣行に対処するため、日米、また日米欧三極の協力を通じて、緊密に作業していく。
  https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000402972.pdf

 日米共同声明の6項がチャイナを念頭に置いているのは明らかだろう。「新冷戦」の勃発と言われているが、果たして、日本は日米共同声明を実行することができるのだろうか。
 平和ボケが蔓延し、防衛という国家の基本戦略すら忌避する日本は、過去も現在もスパイ天国なのである。

 以下、〔1〕による。
 KGBのスパイでアメリカに亡命したスタニスラフ・レフチェンコ氏は、「日本はスパイ天国で、ソ連のいいカモ」だったという。そして、スパイ防止法がないことを、世界最大の秘密警察(KGB)の元一員として警鐘を鳴らしている。元スパイに同情されているわけだ。

 KGBの日本社会党のファイルによると、日本の野党第一党の政治的基本方針のある部分にソ連が加担することができたという。レフチェンコ氏が最初に接触した高名な社会党党員Kは、プラウダ紙程度の情報しか持っていなかったけれど、レフチェンコ氏がKに伝える情報は、社会党に影響を与える価値のある情報であった。

 読売新聞のベテラン記者Xとは、近しい友人関係を築き諜報網の一員にすることに成功した。彼は承知の上でソ連に協力しその報酬を受け取った。

 1979年、レフチェンコ氏は、ニューズレターの発行者のVというエージェントを徴用した。Vは日本共産党を除名された古参の共産主義者で、彼は仕事に慣れるまでしばらく時間を要したが、やがて、日本政府の対外政策問題やチャイナのかなり機密度の高い情報を提供するようになった。
 ソ連の目的を助長するようなセンセーショナルな情報を拡散するのがレフチェンコ氏の目的だったが(アクティブ・メジャーズ)、Vはこの手伝いを熱心にしてくれたのでKGBもVを高く評価した。もちろん、Vは謝礼の受け取りを躊躇ったことはなかった。

 日本人は容易く他人を信用する。そのため、外国諜報機関による秘密諜報活動に対する警戒心など殆ど持ち合わせていない。加えて、政府も「全方位外交」を展開しているため、日本における諜報活動は間違いなく世界トップクラスで、危険が少なく実りの多いものだった。日本は外国の諜報機関にとって、ソフト・ウェアとハード・ウェアの両面で願ってもないスパイの楽園なのである。

 また、KGBのある情報将校によると、KGBが高度技術に関する秘密情報を集める上で、日本は特別な役割を果たしているという。アメリカ、イギリス、フランス及びイタリアでは多くのKGB職員が国外退去を命じられているが、日本では安心して、あらゆる情報収集を猛烈かつ集中的に行うことができる。そのため、日本を根拠地にして、アメリカや韓国の政治、経済及び軍事関係の情報をふんだんに、いつも欠かさず入手することができる。

 KGBは外務省や内閣調査室のファイルに、自由にアクセスできる重要な地位にある複数のエージェントから情報を入手していたので、ありきたりの情報には目もくれなくなっていた。また、日本の防諜機関は人手不足で、KGBの情報将校(スパイ)を監視しきれないから安心して仕事ができた。

 暗号名をF・Fという自民党のエージェントは、国内政策や外交政策についての自民党の重要な情報を提供してくれた。彼は情報の対価を手にするのが目的だった。そのため、機密情報や極秘情報を驚くほど容易く入手することができた。
 以上、終わり。

 尚、英語版「On The Wrong Side」では、エージェント名も具体的に書かれているようだ。下記サイトは英語版をうまく纏めている。
 スタニスラフ・レフチェンコの証言---KGB・日本活動の実情
 http://hkennedy.hatenablog.com/entry/2017/01/18/184056

 オールドメディアは、日常的に伝える情報を選別して積極工作をしている。「モリトモ」では隣接地の野田公園の問題、「カケイ」は獣医師連盟から献金を受け増設に反対した三名の野党議員、自民党の石破氏の「石破四条件」と献金との関係、文科省汚職では暗躍した二名の野党議員、及び最近の関西の「某重大事件」がことごとくスルーされている。
 カード・スタッキングやストローマン論法と言われる手法で、プロパガンダの教科書を見るようである。


 参考書籍 
 〔1〕「KGBの見た日本」レフチェンコ回想録 1984.10.25 日本リーダース ダイジェスト社





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