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ゴーイング・コンサーン

経路依存性

 「台湾は中国の主権が及ぶ不可分の領土」などと嘘の記述を書いて、厳重な抗議を無視した岩波書店は『広辞苑』の新版にも、記述をそのままにして開き直った。
 http://melma.com/backnumber_45206_6632699/
 今、話題の岩波・「広辞苑」である。その「広辞苑」が10年ぶりに改訂されるそうだが、私が買うとすれば間違いなく「大辞林」になるだろう。

 その広辞苑によると、
しな【支那】は、
 (「秦」の転訛)外国人の中国に対する呼称。初めインドの仏典に現れ、日本では江戸時代中期以来第二次大戦末まで用いられた。戦後は「支那」の表記を避けて多く「シナ」と書く。

 「広辞苑」に書かれている通り、「中国」でなく「シナ」でいいのである。私は、四国松山に住んでいるが、私たちにとって「中国」とは、広島であり、山口等なのだ。だから、私は「中」華人民共和「国」・People's Republic of 「China」を普段「チャイナ」といっている。
 そもそも、共和国とは、国民主権による合議制の下に、選挙によって元首を選ぶ政治制度である。国名からしてうさん臭く、かつ、シナ人が世界の中央に位置するという意味で、自分たちの国を誇って「中国」といっているのに、日本人が盲目的に追随することはなかろう。

 ところで、岩波書店といえばまっさきにレジナルド・F・ジョンストンの「紫禁城の黄昏」が思い浮かぶ。
 「紫禁城の黄昏」は、(清朝最後の皇帝)溥儀が最も信頼したイギリス人シナ学者の個人教師ジョンストンによって、溥儀の波乱万丈の一生が記された一級の歴史資料なのである。ところが、岩波書店の翻訳版は序章の一部を虫が食ったように省き、原書の第1章から第10章までと、第16章の全部が省略されている。

 第16章は満州人の王朝
が、父祖の地(満州)に戻る可能性について、当時どのように報道がされていたかを知ることができる。
 溥儀がジョンストンと日本公使館に逃げ込んだときの状況、その時の芳沢公使の当惑ぶり、その後も日本政府が溥儀に関わることをいかに嫌ったか、溥儀の傍でみたジョンストンの生々しい描写が省かれている。
 満州国の成立の過程を意図して省いたのが、岩波版「紫禁城の黄昏」である。

 
ジョンストンがいうように、シナには近代的な意味の国家は存在したことがない。周、隋、唐、元及び清のように、いろいろな王朝があっただけなのだ。

 完訳「紫禁城の黄昏」(上下)は、故渡部昇一氏のご尽力によって、中山理氏による完訳版が祥伝社から発刊されている。
 尚、広辞苑の如何わしさは、水野靖夫著ー「広辞苑」の罠ー祥伝社新書によって指摘されているとおりである。

 主流派経済学の市場均衡理論によると、ガソリン価格が上がれば自動車の利用が減少して(ネガティブ・フィードバック)、ガソリン価格は需要と供給の均衡点で安定する(収穫逓減という)。
 一方、W・ブライアン・アーサーらによって展開された収穫逓増の経済理論は、アマゾン、アルファベット(グーグル)、インテル及びマイクロソフト等で明らかなように、ある経済行動が効果を増幅させ(ポジティブ・フィードバック)、収穫逓増・自己強化メカニズムが働き、市場は一定の均衡点において安定しないというものだ。

 この主流派経済学を否定する「自己強化メカニズム」の特質の一つに、「経路依存性」がある。
 例えば、パソコンのクアーティー配列は、タイプライター時代に、打つ速度を落としてアームの衝突を防ぐため(他説あり)に考案されたものだが、この配列は現在も引き続いて使われている。このように、小さな出来事や偶然によって決まった初期の市場シェアが、その後も支配的になることを「経路依存性」という。

 GHQ民政局のプレスコードによる検閲制度(特に事後検閲)が、戦後の「閉ざされた言語空間」を支配していることは、江藤淳がすでに開陳しているところである。
 朝日新聞、毎日新聞及び共同通信等のように、戦後の言語空間の経路依存性によって、反日的なマスメディア等が君臨していることもまた同じであろう。

 この一定の傾向を持つ反日行動(集団行動)は、人間が習慣に従って行動する傾向が強いが故に、岩波のように容易に変えられないのである。
 このような社会組織の構成員が共有する習慣やルールの社会有機体を、ゴーイング・コンサーンという。この社会有機体が間違った方向に向くと、戦前のコミンテルンによるプロパガンダ(支那事変長期化、南進論等)に踊らされたように、国家の破滅に繋がる。
 プレスコードという検閲制度に依拠する反日プロパガンダの「経路依存性」は、今、正に日本を解体しようとしている。


 参考書籍
 中野剛志著「富国と強兵」東洋経済新報社 2016.12.22




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