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ストラテジー(戦略・作戦計画)

風林火山

 【特別番組】伊藤貫・激動する国際情勢の真実[桜H29/10/31]
  https://www.youtube.com/watch?v=D-KxCuPHj2s

 伊藤貫氏の指摘を聞いて、あらためて、私たちは絶望の淵にいるとしみじみ感じている。ここから這い上がるには、かなりの覚悟がいる。
 真っ先に思ったのは、戦略家エドワード・ルトワック氏の次の箴言である。

 北朝鮮の軍事開発力は、極めて危険な域に達しており、真剣に対処する必要がある。日本が取るべき方策は、次の選択肢のどれか一つをとることだ。
 ①北朝鮮に降伏する(これも戦略である)
 ②北朝鮮を攻撃する
 ③抑止力(核弾頭・deterrenceを持つ
 ④防衛(ミサイル防衛・defense)する

  
戦略において、正しい選択をおこなうのは、実は難しい。しかし、最悪の選択とは、「まあ大丈夫だろう」と考え、何の選択も行わないことなのである。
 〔1〕


 日本は戦後72年間このことを繰り返し、そしてこれからも繰り返そうとしている。江藤淳が「閉された言語空間」等の占領三部作で看破しているとおり、私たちの言語空間は特定の姿しか見えない鏡張りの部屋のようになっている。
 その閉ざれた空間をしたり顔で闊歩し、最悪の選択に誘導しているのが朝日新聞等の、反権力を標榜する愛国心の欠片もない反日メディアであろう。
 そして、亡国の水先人になろうとしている。

 周恩来・キッシンジャー機密会談 の「瓶の蓋論」を持ち出すまでもなく、伊藤貫氏がいうように、国務省、ペンタゴン及びCIAは「日本に核は絶対持たせない」という方針の下、属国(client state)の居心地良さを受け入れて歴代の自民党政権も、国民も、「まあ大丈夫だろう」と、将来の危機に備えることなく、見て見ないふりをしてきた。
 そして、このことに真面に向き合った中川昭一氏は排除されてしまった。

 こうして、私たちは「軍事力」という、国家の存立に欠かせない必須の前提に触れないようにしてきた。とはいえ、北朝鮮危機とチャイナの台頭は、バランス・オブ・パワー(勢力均衡)の変化を余儀なくし、我国の安全保障の根幹が揺らいできているのである。

  戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)の元上級顧問のエドワード・ルトワック氏の警告を今一度、噛みしめなければならないだろう。
 
・・・人間というのは、平時にあると、その状態がいつまでも続くと勘違いをする。これは無理もないことだが、だからこそ、戦争が発生する。なぜなら、彼らは、降伏もせず、敵を買収もせず、友好国への援助もせず、先制攻撃で敵の攻撃力を奪うこともしなかったからである。つまり、何もしなかったから戦争が起きたのだ。
 http://bunshun.jp/articles/-/2191?page=2 


 何もしないから、情報戦の餌食なり侵略される。チャイナは三戦(法律戦、心理戦、情報戦)を展開中というのに。
 この期におよんで、またもや、加計騒動を繰り返そうとする野党や反日マスメディアの後ろに、一体誰がいるのかを考えなければならない。

 
はやきこと風の如く、しずかなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

 マスメディア等を使い、日本人にそれと気付かせないように隠微に、侵略のプロパガンダは日本の愛国者の反抗にも動じることなく、「しずかなること林の如く」に、「動かざること山の如し」で国民を追いつめ、形勢を優位に導き、頃合いを見て「はやきこと風の如く」、「侵掠すること火の如く」仕留めるのである。

 2014年ベトナム沖で海底油田を巡り、チャイナは40隻の船でベトナムを威圧した。ところがベトナムは、陸でチャイナの旅行者や商店に対して暴動や焼き討ちを敢行した。ベトナムにいるチャイニーズを見境なく攻撃し、「これは、子どもの遊びではない戦争だ。いざとなれば雲南省に攻め込むぞ」、という意志を見せつけたのである。
 このため、チャイナはベトナム沖から撤退しなけばならなくなった。これが防衛戦略である。

 私たちは、北朝鮮に核攻撃を威嚇されても、尖閣にチャイナの民兵を上陸されても、①降伏することもなく、②攻撃するでもなく、③抑止力はなく、④防衛能力もなく、そのうえさらに高邁な平和主義者に手足を縛られ、二進も三進もいかないのである。

 「まあ大丈夫だろう」と最悪の選択をして、さしあたり互いに慰める合うしかないのだろうか。それとも、国民が覚醒して、ストラテジーというリアリズムを取り戻すことができるのだうか。


  参考書籍
 〔1〕エドワード・ルトワック※著「戦争にチャンスを与えよ」奥山真司訳 ㈱文藝春秋 2017.4.20
 〔2〕エドワード・ルトワック著「中国4.0」奥山真司訳 ㈱文藝春秋 2017.4.20


 ※E・ルトワック氏は、逆説的論理(パラドシキカル・ロジック)という概念の提唱によって、近代西洋の戦略論に革命を起こした一人とされている。
 あらゆる戦略的行動にはパラドシキカル・ロジックが働いており、たとえば戦争のような状況になると、こちらがAという行動を行えばBという、いわばだれでも想定できるような「線的(リニア)」な結果は殆ど発生しない。Bという反作用が、作用と同じくらい、時にはそれ以上のインパクトを持つという意味である。




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