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株式会社アスキス

平成28年3月 経済情勢概観

H28.3期 決算業務報告書資料

 平成28年3月調査の日銀短観によると、「業況判断」は実績、先行きとも思わしくなく、「製商品・サービス需給判断」も供給超過、また、「在庫判断」も過大傾向にあり全般的に景気の低迷が窺えます。

 
大企業
  資本金10億円以上
 中堅企業
  資本金1億円以上10億円未満
 中小企業
  資本金2千万円以上1億円未満
 A・B変化幅
  H27/12調査とH28/3調査時の差額
 B・C変化幅
   H28/3と3カ月先の見込みの差額
 %ポイント


 @・良いA・さほど良くないB・悪い 、の結果が、@30%、A60%、B10%であれば、A-B=20%ポイントとなり、この場合「20」になります。


 企業の業況判断のA・Bの推移は、業種・企業規模に拘わらず、「良い」<「悪い」となっています。とはいえ、非製造業ではマイナス幅が少なく、金融緩和の恩恵を受けている建設、不動産、通信及び情報サービス業にその傾向が見られます。


 A・Bの推移及びB・Cの予想ともにマイナスで、需要超過<供給超過の状況になっています。

 
 「過大」-「不足」%ポントも、大企業でA・Bの推移が1〜2で超過傾向、中小企業では製造業(うち加工業種では自社在庫が-2と不足)も、概ね0〜2と超過傾向です。企業規模、業種を問わず在庫・流通在庫概ね「過大」となっています。

 まとめ
 上記の「業況判断」をもっと長いターム見たのが下記の「グラフ@」です。「グラフA」は実質賃金の推移です。四半期の全ての時期において減少し、緊縮財政によるデフレスパイラルの状況が確認できます。
 ギリシャのデフォルトした前年のPB※(プライマリーバランス)が、対GDP比0.4%の黒字だったように、PBと経済成長は二律背反なのです。
 PBに拘束されたため緊縮財政となり、経済成長が抑制され税収は減少しギリシャはデフォルトしたというわけです。
 名目GDPの増加と税収の強い相関は「グラフB」によって確認できます。

 名目GDP増加税収増加PB黒字化というのが辿るべき道なのです。緊縮財政の桎梏を脱し、大胆な財政出動(公共投資等)による景気浮揚が俟たれるところです。

 ※PBは税収から歳出(国債の利払いと償還額を除いた一般歳出)を控除した、基礎的財政収支をいいます。

 グラフ@ 
 
 グラフA 
 
  グラフB 
 左縦軸/名目GDP(単位:10億円)、右縦軸/租税収入(単位:億円)

 名目GDPと租税収入の相関係数※は0.81であり、強い相関があります。

 
※相関係数
 0.7<強い相関
 0.4から0.7=中間の強さ
 0.2から0.4=弱い相関
 0.2>相関なし